この日という日

2004年7月9日
自分の家族やすごくファンのヒトの誕生日以外に
誰にでも忘れられない日があるだろう。

ワタシのソレは今日なのである。
11年前のこの日をワタシは一生忘れない。

大好きになったヒトがいた。
ヲトコのヒトと話すのが苦手で、
ヲトコというモノを意識し始めて(多分中2くらい 笑)、
所謂思春期から、大人になって
まともに話して中身を知って好きになった
始めてのヲトコのヒトだったのではないだろうか。

ある意味、
「初恋」なのではなかったのだろうかと今になって思う。

始めて話したのは専門学校に入ってクラスの始めての呑み会があった日だった。
遅れてきた彼はワタシの前に座り、
いきなり「ねえねえ、群馬にいとこいない?」と聴いてきた。
「は??いないけど。。」
「ホントに〜??すっげー似たヤツ知ってるんだよねー。
 変わったやヤツでさ。」
「へえー、そおなんだ。」
キレイな顔だなーと思った。
でもワタシの好みはその隣に座っていた別のヒトだったので、
ただキレイと思っただけで、もちろん緊張はしていたが、
酔いも手伝ってか普通に話していた。

なんの話からだったか、「オレ、レニーのコンサート行きたいんだよねー。」
という話から、「いいねー、行きたいー。」というと、
「なんだよー、オマエ知ってんのー??」とびっくりするくらいに
身を乗り出し、握手を求めてきた。
「オレ、ファースト大好きなんだよねー。」
「ワタシ、サード最高。最初はね、テレンスのマネ??とか思って
嫌いだったんだけど、聴いたらカッコよすぎて大好きになった。」と
話すと、「やっぱり、アイツといとこだよ。アイツもさー、あんまし
オンナが聴かない様な音楽聴くんだよ。他に何聴く?」
その後彼はずーーーーっとワタシの聴く音楽を聞いて笑っていた。

それからというモノ、音楽話で盛り上がってはCDを貸しあったり、
レコードハンティングに出かけたり、仲良くなっていったのだが、
皆が「へたれちゃん、●●くんの事好きでしょ?」と言われても、
激しく首を振っていたのだ。
周りからみたら、他のヲトコを話すのはしどろもどろな癖に
彼にだけは自分からがーーーーっと寄っていって話しまくるんだから
そう思われてもしょうがない。
そしてそうなっている事を自分ではまったく気付いていなかったのだ。
自分の気持ちにも。

彼はこの薬系の専門学校に入って益々「薬剤師になりたい」という気持ちが
強くなったらしく、家に行った時に数学の図形を描いてあるノートを見つけてしまった。
ワタシもその当時はそうだったので、一緒に勉強したりもした。

そして5月の下旬、電話がかかってきた。
「オレさあ、学校をやめるかもしれない」と。
その時、やっと気付いたのだ。
いなくなるなんて思ってもいなかった。
そう思ったら、苦しくなった。
「皆と仲良くなりすぎて、学校いいたら流されて受験なんかいいやって
 思ってしまいそうだから、やめようと思うけど、
 皆と離れるのはホントにツライ。」とすごく悩んでいた。
ホントは「学校にいてもできるじゃん。」と言いたかったけど、
それは言えなかった。
「自分次第だよね。」と、そうしか言えなかった。

そして告白しようと決めていきなり連絡もしないで彼のウチに行った事もあった。
(結局友達がいたので呑みになってしまったけど 笑)
電話をなるべくしない様にしようと思っても電話番号を押してしまっていたり、
泣いたり(恥ずかしいのお…)、一緒にいると全く心配なんかないのに
離れているともういてもたってもいられないくらいになった。
まさにこんな事始めてだった。

そして学校を辞めると彼が決断。
ワタシの不謹慎な願いは泡と消えた。
5月の頭あたりにいきなり休み時間ワタシを探してやってきてみんながいる前で、
「なあ、7月にさ、こないだ貸したCDのさ、
 Buddy Guyが渋谷に来るんだって。一緒行かね?
 行こうぜ。なー、行こうよー。」と誘ってきた。
公衆の面前でなんて事をしてくれたんだコイツ!と思ったが、
「おう!行ってやるよー、仕方ねえなー。」
とか皆の前で誘われた恥ずかしさを隠すために
そんな言い方をしたのだがすごく嬉しかった。
(しつこいがまだその時は気持ちに気付いていない時だ。)

そして皮肉にもその日は彼が学校をやめる7月9日だった。
ワタシは前の日の夜、「明日は告白する。」と決心した。
一緒にいると一生その時間が続くような気がして
言う気が薄れてしまうけどちゃんと言おうと。

そして当日、ホントに普通に話して話して、いつもの如くくだらない話や
北海道の少年少女の旅になんと同じ年に行った事が発覚したり、
カップルナンパしてバレるか?とかバカ話したり、
背が低いので見失われてみたり、そんないつものごとくたあいのない
でも幸せな時間を過ごして、今はなきON-AIR EASTに着いた。
そしてBuddy Guyのライブ。
楽しい、楽しい。あんな大御所を見ている20歳ソコソコの若造2人。
周りはねえさん、にいさん、みたいなヒトばっかりで、それも可笑しかった。
歓声をあげるのは慣れている。
ワタシが面白がって楽しがって歓声をあげるたびに彼は笑っていた。

会場を出ると彼の地元の友達がいて、ワタシを見てびっくりしていた。
彼がワタシに呑み会の時に言った
いとこのオンナの子かと思ったというのだ。
ホントに似てるんだと思った。
彼は「一緒に飯喰いに行こう。」と誘ったのだがワタシは心の中で
「一緒に行きませんように…」と思った。

疲れたので今日はこのヘンで。。。。

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