そしてついに23時半頃に、2度目の長い長い
セッションが始まった。
まずはTオル氏とSテ氏のセッション。
1曲目はお得意の語りで、Sテ氏のパーカッションに
合わせて「ハブにはハブの行き方がある。マングース、
いい加減にしろ!ってね。ついオレばかり語って
しまうが、今日はSティーブにも語ってもらおう。」と。

そしてSテ氏は口パーカスで逃げ(?)る。
なのでTオル氏が再び語り、
「今年、42歳。毎晩酒を呑み、叫び、自分の世界を持っている。
   
    ―奄美、さいこうだよ!―

(ちょっと矢沢風)」
そしてそこからギャーンとTオル氏のギター、ギター!
(陳腐な表現ですみませぇぇぇ〜ん)

2曲目が終わったところで、
1曲目の曲が「語ってしまった。」
2曲目の曲が「さざ波」だと言う。
3曲目が「明日への願い」、
4曲目が「昨日、もしくは今日のへたばり」
そこでTオル氏が
「インプロは何が出てくるか分からない。
自分でどおにかしなくちゃいけないんだ!」と叫ぶ。

5曲目「そろそろ皆来てよ」で、
ここでドラム、T●KIEちゃんが入ってインプロは続く。
6曲目からは真剣にそれぞれがそれぞれに負けない様、
そしてでも楽しくひとつの音を作っていく。
ぶつかりながら交じり合って行くカンジがよく分かる。
レゲエ調の曲。島の口笛(指笛)が合の手に入り南国気分が盛り上がる。
ゆるく、いい気分。

7曲目はスチャスチャギター、すごく皆楽しそう。
ドラムのヒトが変調し、引っ張る。
このドラムのヒトすごーくウマイなー(オマエが言うな!)と思ったら
地元で有名なバンドのヒトだったのですね。
「ここからはダークゾーンに突入!」とTオル氏。
宇宙な浮遊感のある曲へ。

8曲目はT●KIEちゃんのベースがぐんぐん引っ張る。
この時皆で「T●KIEちゃんカッコいー、T●KIEちゃんキレー、
T●KIEちゃんになりたーい。」などと口々に言う。
うね〜とゆる〜とした曲。ここからSAXが飛び入り。

この3曲の間は「かっこいー!!」ばかり言ってた気がする。

9曲目、Sテ氏の語りで始まり、30秒で曲終了。
10曲目「転調ファンク」転調!のSテ氏の合の手で
Tオル氏のギター炸裂。

カッコいいのに笑える。最高だ。
まさにTオル氏とステ氏の真骨頂なイベントだ。

そして「もうしゃべれない。呂律が回っていない。後は無礼講!
酒を呑むー。」と
Tオル氏が言えば、
「これからの健康とご多幸を祈りまーす。」とSテ氏が
笑いながら言い、長いセッションは終わった。

その後、T●KIEちゃんがまだ弾き足りないという事で、
ステ氏、T●KIEちゃん、サーモン&ガーリックのボーカルの方とセッション。
ボーカルの方が「今日の嬉しい事は今までで最高に嬉しい事。」
という意味のある島歌を歌い始めた。
独特の裏返るこぶしで歌われる歌にじっと聴き入った。
そしてその考え方はすごく素敵だと思った。

島歌deセッションは続き、ボーカルの方の喋りや演奏をたまたま
ワタシ達のいるテーブルで見ていたトTオル氏が
「楽器できて話せるって強いよなあ。」とか
(それはまさにTオル氏じゃん。 笑)
友人の「見てると弾きたくなりませんか?」という問いかけに
「うん、アイデンティティが…、オレならこう弾く!とか考える。」
とか
「蛇皮線とか三味線ってカッコいい曲あるよなー。」
とか
言いながら、目はじーーーっとステージの方を見ていた。
音楽が好きで好きでたまらない少年の様なTオル氏を見た。

そして、Sテ氏が
「ここからはT●KIEちゃんとSティーブの二人Nイトです。」と言い、
Tオル氏は
「わー、オレひとり落ち〜。」と言って笑っていたのだが、
地元のヒトの指笛が合の手に入って盛り上がってきた時たまらずステージへ。

しかし持ったのはギターではなく、太鼓。
その後はSテ氏のドラム缶を叩いていた。
そしてピンヘッドのボーカルが飛び入り、叫ぶ叫ぶ。
確かメンバーのドラムの人に襟を摘まれて、ステージから引きずりおろされたが、
セッションが進みいいカンジになってきたところでまたステージ下で、
Sテ氏に「叫びたーい、叫びたーい。」と言い、
最後はそのボーカルの人の叫びで終わったのである。

とても貴重な場面を見た。(この時確かSテ氏はコンガ)
非常にアバンギャルドなセッションだった。

最初は「こんなゆるいイベントなんです。すみませぇぇぇ〜ん」と謝ったりしていたが、
バンドへのインタビューや2人のセッション「語っちゃったよ」で
会場のだんすぃの心をもグッと掴んで、
「うおーー!!」とかいう歓声も多かった「二人Nイト」。

お客さんは参加バンドのファンや友達ってカンジでとてもアットホーム。
それぞれにそれぞれが盛り上がって楽しんでいて、
いつもとはちょっと違った「二人Nイト」だったが、
このイベントにはぴったりな場所と雰囲気である気がした。

またきっと奄美であるであろう「二人Nイト」。
Tオル氏が「帰りたくない。」と言った奄美。
今度あった時はぜひホントにぜひ観光したいものだ。
それだけが心残りな(やっぱり心残りなんじゃん)奄美であった。

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