やっと、やっとこの日が来たのである。
Aブラーズのツアー「自給自足」が始まった。
初日である。そして福岡なのである。

福岡、やっぱりこの地は特別な場所なのだ。
チェが大好きな人ならば、必ず憧れの地なのだ。
何年ぶりの福岡であろうか。

会場に入ると享氏の選曲っぽい音が流れていた。
Amarsi Un Po’やブーガルーがかかった時点でもうテンションが上がり
「ワタシのためにかけてくれてるーー。」などとバカ発言までした。
最近クラブに遊びに行っていない私はすでに小躍りをかいていた。

客電が少し落ちると、キャーと歓声があがったが、
聴こえてきたのは、ん?Eリクリちゃんの声!
「まーた、ヤラレタ!!負けたー!」と思った。
まさかまたEリクリちゃんのオープニングナレーションが
あるとは思ってもいなかった。
そしてまた、「カメラ、テープレコーダーなどの電子機器の持込は
禁止されています。なぜならばメンバーが怯えるからです。」と
いうところに涙が出る程笑い、「前に押しかけるのはやめて下さい。
吐血、嘔吐などに注意です。」だったと思うが、ここで「吐血に嘔吐って!」
そのセンスに脱帽だった。
最初からもう負けた感たっぷりになってしまった。

スモークがステージに充満している。
本格的に客電が落ち、メンバーが出てきたのだろう。
「キャー!」という歓声があがる。

去年の921のライブはめぐちゃん、まにあさんのおかげで
2列目という好位置で見れたのだが
あまりにステージが近すぎ、あの4人が音を出すという事で
余程緊張していただろう。
全く流れなど憶えていない。
実感がないまま終わってしまった。
ライブが終わった夜や後日、メンバーのすごくいい顔が浮かんできて
泣けてしょうがなかった。

今回は一番後ろで見たと言っても過言ではない。
人と人の隙間から見えるステージを見た。
なので921よりは少し冷静に見れた(様な気がする)。
とは言えAンバサダーを一番に見たい。
見える場所へ見える場所へ移動した。
1曲目は「シェイク」。去年の921でも確か1曲目だった様な気がする。

ワタシはこの時点で込み上げる思いがあった。
JCやラヂヲでTオル氏は「激務」と言っていた。
チケ問題や打ち合わせ、交渉、発注などそういう雑務という雑務を
Tオル氏はやっていた様だ。
「慣れた!」なんて言っていたが、
あまりのいっぱいいっぱいな書き込みに「ワタシがマネージャーに…」と
立候補しようと思った事もある程(←バカ)。
ギターを弾いている、Tオル氏が一番Tオル氏でいられるその姿を見て
「Tオル氏良かったね。」という思いでいっぱいだった。

慢性リーダー病で、手の抜けないTオル氏だからどんな事も一生懸命。
でもやっぱりTオル氏はギターを弾いている時がサイコウにカッコいいのである。
現に1回目のMCでTオル氏は「今日この日を迎えて俺がどれだけ嬉しいか…。」と
言っていた。泣けた。

めぐちゃんに聴いたり、Tオル氏も言っていたが
2階に恵美子ママや米子ママやルリ子ママ、
裕ちゃんはお父さんも来ていらしたそうで、MCがかなりぎくしゃくしていた。
確かにそうだ。
親に自分のファンから「ぢーーーっ」っと見られているトコロを見られるのだ。
そして仕事してる部分を見られるのだ。そんなになってしまっても仕方ない。

でもそんな中、裸足で太鼓の上手そうなSニー・トクンガはやっぱり
異様な存在感だった。おとぼけっぷりも存在。
病気が治って退院して待ち望んだライブ。
そういう意味では一番この日を楽しみにしていたのはKロベエなのではと思った。
元気にモンキーダンスをするKロベエに笑いながらも、ホントに良かったと思った。

新曲は、「トレイシー」と「不思議な時間」だったと思う。
ワタシは「不思議な時間」がすごく好きだ。
びよびよとしたテル君の醸しだす音と4人の出す音が宇宙へと誘ってくれる。
テル君を巡っての、AンバサダーとLットルちゃんとのやりとり。
人が面白そうな事をやっていると自分もやりたくて仕方ないAンバサダーの
特性が良く出ているコント(笑)だった。
Aルマジロちゃんが顔でテル君を操ったのに笑い、Sニーがココにいる事が
嬉しくて仕方ないといった風に最後に叫ぶ様(さま)に笑い、
4人が楽しそうにしている様にぎゅーーーっと胸を掴まれる思いがした。
タイトルが分からないがヴォイス・パーカッションの曲は
921でもやったがAンバサダーが手を下げる合図をしたらメンバーも
会場も止まらなければいけないというルール。
間違って手を叩いてしまった人に向かってAンバサダーは「ぷぷっ」と
バカにしたカンジで指差し笑い。
楽しい、楽しい。
ああいう事をやらせたら天下一品。
そしてあのボイスパーカッションはカッコ良くてホントにヤラれてしまうのだ。

つづく

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