寺のニオイだ。独特の古臭い木のニオイ。
冷たい畳を歩いていくと横には目の見えない人のために
石庭のミニチュアなどが置いてある。
反対側は掛け軸などが掛けてあった。

この石庭の石の配置は人の心を癒す効果があるそうなのだ。
どっかの大学の研究所で研究した結果、
どこから見ても安定感のある創りになっているそうなのだ。
丁度Tオル氏のHPで竜安寺の事が話題になっている時、
めざましテレビでやっていたのだ。
癒されたい。。。
私はどきどきしながら進んだ。

板張りの廊下が見えそこから石庭が目の前に広がって。。。
。。。人がいっぱい。。
段差があり座ってゆっくり見れるようになっているのだが
前の段はみっちりと人が座っていた。
ああ、静かに一人佇むなんてのに憧れていたのに。

この日、京都の紅葉は見納めとニュースで言っていた。
しかも土曜。当たり前か。。。
少しがっかりしたが、気を持ち直し、Tオル氏が座って眺めただろう
辺りから人が入らない様に石庭の写真を撮る。
そして一番前の段が空いたすきにそこに
するりと入りじっと石庭を眺めた。
斜めから全部の石が入る様に写真を撮る。
真ん中あたりに座って左右を眺める。
反対の端に行きまた全体を眺める。
人がいても結構それが気にならないくらいに惹きこまれるのだから
これでもっと人が疎らだったら。。。などと思ってしまった。
今度来る時はオフシーズンの平日。しかも朝なら尚、いいであろう。

後ろ髪を引かれながらも、寺を一周。ここは獅子脅しも有名らしい。
コケがいっぱい生えている庭にぽつんと獅子脅し。
上には木が生い茂り、いいカンジに影を落としている。
寺を後にし順路に沿って歩いていくと、また見事な紅葉のトンネル。
そこを抜けると戦争で亡くなった人の名が
刻まれている石碑が立っていた。
そしてそこから進むと今度はコケの絨毯。
コケ好きのNおならば、ここで時間を掛けるだろうね。
なんて話ながら歩く。
コケも眺めてみた。私のコケのイメージはブロッコリーの様な、
所謂石についてあるよく見るやつだ。
しかし、ここに生きているコケは花がさいているような形をしたもの
星の様な形をしたもの、様々であった。色もキレイな若草色。
それに葉脈(葉ではないのでこうは言わないのかもしれないが)
が赤いものなど、面白かった。
そしてコケを堪能した後、今度は池が見え、
そこをそって出るという順路になっていた。
池には鴨が何羽も泳いでいて、休憩するためのべンチがあった。
さっき焦った私達は腰を下ろし、池を眺めながら一服した。
ホッと一息して歩き出口に行くともう閉院だった。
30分も居たか?と思う程短く感じた。
ホントに機会があればまた行きたいものである。

竜安寺前からもバスが出ているが、あの沢山いた人達が乗るのだ。
最初に来たバスには乗れずに15分も待った。
電車も考えたが京都の路線図は何回見ても理解できなかった。
なので待って乗ったのだ。
しかし、やはり座れず。。。45分立ちっぱなし。
しかし、途中Tオル氏達も立ち寄ったという永観寺の紅葉も
バスの中からではあったが見れたので良かったとしよう。
そして私達は繁華街三条に降り立った。
さあ、京都の飯はここでしか喰えない。
もちろん私はぐるめぴあで調べた店のクーポンも用意していた。
しかし、、、やはりよく分からない。コンビ二に入り、地図を見る。
とにかく大通りから入ったところなので歩いてみようと、
コンビ二を出て横に曲がろうとしたその時、「悠々亭」はこちら
と、言う看板が出ていた。
大笑いで、コンビ二に入る前にキョロキョロすれば良かったね。
などと言いながら場所を確認し、また大通りに戻った。
なぜ戻ったかというと、私達2人はメイクを完璧に崩れないように
T●morrow直前にしようとすっぴんで京都に来ていたのだ。
私は時間がかかるので、ファンデーションだけはつけてきたのだが、
外と様々な乗り物との気温差のおかげで
すっかりファンデーションも取れていた。
ゆっくり落ち着いてメイクできるところはないか、またうろうろした。
しかし結局、その居酒屋でしようという事になり
ムダな時間と労力を使ってしまったアホな私達であった。

。。。つづく。。。

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